妄想デート(Rainy Day)❶

「今どこ?」
「部屋にいるけど。どうしたの?」
「30分くらい時間ができたの。お茶でも飲む?」 
「どこ行けばいい?」
「✕✕。わかるかな?」
「10分で行けるけど、20分しか会えないね」
「あなたのニヤけた顔がちょっと見たいから」
「わかった」

突然、雨が降り出した。

「ごめん。道が混んでてさ」
「まだ、5分もあるよ」
「姫の笑い顔見られるなら、いっか」

雨が激しくなっている。

「3時間でも5分でも、会えたら嬉しい」
「そうだな、顔見ると安心するな」
「また、ゆっくり会いたいね」
「そうだな、今度は何か美味いもの食べたいな」

雨足はかなり強くなってきた。

「夜、時間できたらLINEするね」
「今夜もどちらか寝ちゃうまでな」
「うん、わかった」
「昨日はあっという間に寝ちゃったからな」
「ごめんね、ちょっと疲れてたから」
「じゃ、またな」
「うん、会えて嬉しかったよ」
「雨降ってるから、気をつけて帰りなよ」
「じゃあね」
「はいよ」

姫が、激しい雨の中を車まで走って行くのが見える。
たったの5分で僕は生き返った気分になる。

姫の笑顔が僕の一番の宝物。

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現実の夢か妄想の夢か

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