眠くないもん(夜は妄想TIME)

「お待たせ。やっと自由時間だよ」

「ピアス見つかったよ。ほんとにシートとシートの隙間に落ちてた」

「ありがとう。あのピアスお気に入りだったから。お兄ちゃんの好きなグリーンだしね」

「必死にシートの下覗いてたらさ、100円玉まで発見したぞ。ラッキーだろ」

「お兄ちゃんが一生懸命探してる姿を想像すると、何か面白いね」

「姫のためなら何でもするさ。大好きだもん」

「ほんとに?私なんてブスなのに」

「美人なんて嫌だよ。姫はちょうどいい可愛さだよ」

「でもさ、デブだよ」

「ハグすると僕の腕の長さにぴったりだよね」

「だけどさ、私っておバカなんだよ」

「僕の好きな曲の歌詞全部暗記してくれてるだろ。頭いいじゃん」

「いつも私のこと褒めてくれるね」

「波長が合うんだよ。いつも思ってる、いてくれてありがとうって」

「こちらこそ、感謝し……」

「姫、眠いんだろ。そろそろ寝ようか?」

「えっ、まだ全然眠くないもん。もうちょっとお兄ちゃんとLoveLoveしていたいよ」

「それじゃさ、お兄ちゃんの好きなとこ3つ言ってみて」

「…………」

「おーい、寝てるのかい(笑)」



お互いそこそこのいい歳なのにまるで中学生みたいに純情で明るくて楽しい。
もっと若い時に出会っていたらという思いはあるけれど、これまでの長い人生があるからこそ今の二人がある。

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